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タイと仏教

熱帯に属するタイでは、基本的に一年中、「真夏」の気候で、Tシャツにリゾートサンダルといった格好が、いちばん楽なのですが、しかし、タイは、敬虔な仏教徒の国で、タイの国民の、94パーセントは仏教徒ですから、このような格好では、寺院の拝観の際には、入場を拒否されることが決して少なくありません。

ですから、身軽で涼しく、かつ、それでいて、相手の方には、不快感を与えない服装を心がけ、実際には、直射日光を避けるためにも、長袖のシャツを着たほうがかえって涼しいこともあり、また、エアコンの効いたレストランなどでは、冷蔵庫のように、寒いですから、何か、上に羽織れるものは、やはりあったほうがいいでしょう。

タイの年中行事

タイの年中行事のなかにも、仏教と深く結びついているものが、数多くあるので、少し、ご紹介しましょう。

●マカブーチャ(2月満月の日)と、呼ばれる日ですが、釈迦の説教を聴くために、1250人の使徒が、一堂に集まったことを記念する日で、食物の施し、鳥や、魚の解放を行い、全国の、仏教寺院で、美しい提灯巡行があります。

●ヴィサカブーチャ(5月の満月の日)の日とは、仏教の祝日のなかで、最も神聖な日で、釈迦の誕生、悟り、死を表し、儀式などは、2月の満月の日である、マカブーチャと同じです。

●ワン・カオパンサー(7月23日)と、ワン・オークパンサー(10月中旬)ですが、ワン・カオパンサーは、「入安居」、ワン・オークパンサーは、「出安居」で、ワン・カオパンサーから雨季明けまでの、約3ヶ月、僧侶は、寺にこもって修行をするのですが、この、安居の修行に入る初日を、カオパンサーといい、祝日となります。この日はお店で、お酒を飲むことは禁止で、バーもクラブも、お酒を置いている店は、すべて休業となりますので、お酒好きの人は、カオパンサーは要注意ですが、一方、雨季が、陰暦の11月の満月の日に、明けるといわれ、僧侶も、外出できるようになり、この日が、オークパンサーです。この日には、全国で、トートカチン(僧衣贈呈式)の行事が行われ、信者は、ボートやバス、トラックに乗って、太鼓や、鐘を鳴らして歌を歌いながら、めざす寺へ、行列をつくって向かいます。

タイにおける寺院の役割

タイにおいて、仏教は非常に重要な意味あいを持ち、タイには3万以上の寺院があります。寺は、寄進によって建立され、村には必ずと言ってもいいほど寺が存在します。寺は村人たちにとって、教育の場所であり、技術や知識を伝える、まさに寺子屋のような存在となっており、また、村人の集会所としての社会的な役割も担っております。

タイ僧団を、サンガといいますが、サンガの最高位はソムデットで、6人から、8人のソムデットのなかから、サンガ王が互選されます。ソムデットはタイ社会において、絶大な影響力を持ち、重要な儀式の日程など、僧侶に相談して決めるという人も多いのです。

タイの朝のおなじみの光景は、黄衣をまとい、黒い鉢をもちながら早朝の町を托鉢する僧侶の姿で、人びとは食料や生活用品をその鉢に入れて施しをします。タイにおいて、人は両親の恩義に報い、両親の徳をわけるために、自分が徳を積みますが、タイで徳を積むことを、「タム・ブン」といい、徳は、自分が僧侶になることで、あるいは、早朝の托鉢をする僧侶に施しをすることで、また、寺に寄進をすることによって、徳が、積まれるのです。

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